'97

泣かせないって言ったじゃん

「あんなに好きだったのにこんな風になってしまうなら、嫌いになる前に離れたい」 いつだかの日曜日、それは起こった。 突発的なものだったのか、或いはもっと前からそう思っていたのか。 初めて大切な人を泣かせた。傷つけるって分かってて傷つけた。自分が…

2020年

2020年、めちゃくちゃ早かったです。気付いたらもう今年終わりですか? 去年も年末は家で過ごしたけど、紅白やらガキ使やらを見るのは何年振りか分からない。テレビっていいですね。 今年は10月まで専業主婦だったこともあって結構文字を書いた年だったな。…

いつか私の手を、親元を離れて生きていくわが子をいとしく、そして寂しく思う。 ちびすけは生後8か月を過ぎ、一人で座るのはもう完璧で、はいはいのスピードが恐ろしく速い。ちびすけの最近の趣味は、10秒ほどふらつきながらも支えなしで立つことらしい。私…

最近

眠るのがこわい。眠る瞬間、意識が飛ぶ瞬間のことを考えるとこわくなる。私だけだろうか。 ちびすけと散歩するようになって歩き煙草する人を邪魔だと思うようになった。自分はアレだったのだと思った。 今の今まで手に持っていた物を次の瞬間無くす病気を患…

祈り

介護士として働いていた頃、毎日誰かが死んでいた。 いや、大袈裟に言った。毎日ではないが、誰かが死ぬ。多い時には2.3人が一日に死ぬ。そういう場所で私は働いていた。患者さんは病気で死ぬ。死に方も死に場所も選べずに死ぬ。死ぬってどういう気持ちでど…

no title

初めての離乳食。ちびすけは私たち大人が食べているものに滅茶苦茶興味を示していて、離乳食が楽しみだったけど、一日目はギャン泣きされて終わりました。ちびすけがうっわなんだこれって顔をしてから、ベッと全て口から出した後ギャン泣きするのを見て爆笑…

言えない

「文ちゃんはさ、もう少し俺に甘えた方がいいよ」 そう言われてしまうのは何度目だろうと思った。 私は甘えられない。関係が近しいほど、信頼を寄せれば寄せるほど、甘えられない。嫌われたくないとか、こんなことを言ってしまったらという不安もある。でも…

自分の顔が無理

自分に自信がない。 ずっと自信がない。外見もない面も好きではない。いつになっても好きになれない。 二重まぶたになりたかった CANTOY オルタナティブ ¥204 provided courtesy of iTunes 「二重まぶたになりたかった」という曲がある。「誰かに認めてほし…

9月5日

23歳になった。 私には兄弟が私を含め5人いる。小さい頃、まだ父が居た頃。家族誰かの誕生日になると決まって食後のホールケーキが出た。私はチョコレートケーキが好きだったが、兄や弟はショートケーキのほうが好きだった。私は苺が苦手だったから、兄弟の…

ちびすけ

ちびすけが生まれて、4ヶ月。あと半月で5ヶ月になろうとしている。早いなあ。 今のちびすけは ミルク→200㏄(飲まなければ数分後温めなおすと完食) 睡眠→午前中は2時間程度寝たり寝なかったり夜は20時~2時・3時に一度起きてその後朝まで寝る お風呂→生まれ…

5893字

眠るちびすけの顔を見て、ああ好きだなと思う。 自分の父も母もこんな気持ちだったのかとも。 本当はたくさん書きたいことがある。私は頭で考えると自分の考えがこんがらがって、誰かに何かを伝えるとき、何が言いたかったのかわからなくなってしまう。だか…

最近

最近引越した。今の家はとても好きだ。日の光が入る家は好きだな。 札幌の生活にもずいぶん慣れた。好きな男にパソコンを自由に使っていいよと言われたのだが、スマートフォンがある今、パソコンで特にやりたいこともなく、暇つぶしにこれを書いている。今の…

2019年

クリスマスというのはどうしてこんなにも虚しい気持ちにさせるんだろうか。 クリスマスというよりも年末感が強くて、こんな22歳でいいのかと若干不安になる。 2019年はいろいろなことがあった。 仕事は、18歳から介護職を始めて丸3年が経った。 正直、介護の…

最近のこと

キャバクラを始めて早4ヶ月。店内ランキング上位にいるのも慣れたものだ。 好きな男とは別れた。大学生の、彼とは。 好きだと思えなくなった。会いたいと思わなくなった。そうなったら恋愛なんておしまいだ。別れを告げるのはいつもどちらかだと決まっている…

受け取るばかりの愛だった。

いずれ全て失うのだ。或いは。 もう終わりにしようと告げた。 数秒間の沈黙の後、なにを、と尋ねる声はひどく悲しそうだった。 恋人のいる人生が正しいのか、好きな男のいる人生が正しいのか、最早私には分からなかった。もし未来がわかっていたらあんなに泣…

共に生きれない日が来たってどうせ愛してしまうと思うんだ。

毎日ご飯が食べられること。食欲があること。私の作るご飯を美味しいと言ってくれる人がいること。好きな人たちと働けること。帰る家があること。私のことを好きだと言ってくれる人が何人かいること。ひとりでなんでも出来ること。好きな人が生きていること…

‘‘俺のことは早く忘れて普通の女の子として幸せになって’’

「俺にも少し前から彼女がいるよ」 そう元恋人に言われた。なんとも思わなかった。 強がりでも虚勢でもなく、本当になんとも思わなかった。そんなことよりもたわいもない話が出来ることが嬉しかった。 元恋人にLINEをブロックされたと知った時、仕事中だった…

優しいは易しい

人を傷つけるなら、自分が傷つく方がよっぽどいい。 人の気持ちが分かりすぎてしまうから、私がこう言ったら、こういう態度を取ったら、傷つくだろうなと考えて胸を痛める。だけどそれって「こうであってほしい」という思いなのかなと思った。私の言葉で、態…

21g

誰かが隣でねむっていると、とても安心する。 私の隣でねむる確率の高い人は恋人なのだが、友達が泊まりにきたときに一緒のベッドでねむった時も、すぐにねむれた。 おそらく、寝息を聞いて安心できるのだろう。 実家に帰った時も、子ども部屋でねむると弟や…

軌跡

恋人と付き合って4年が経った。4年。4年かあ。感慨深い。 私がどれだけブスでもメンヘラでも恋人に捨てられない理由は一つしかないとおもう。 私がまだ17歳だった頃、恋人と出会って3ヶ月の頃。私が14歳から親交があった大切だった人と今後一切の連絡を断っ…

「ありがとう」

ナースコールで呼ばれて患者さんのところへ行くと、目薬を差してほしいと言われた。 いつもの日課なのだが、昨晩は忘れてしまったらしい。「もう忙しい時間は終わったと思ったから呼んだの」気を遣わせているのだろう。それも優しさだと思うと同時に申し訳な…

万引き家族

時系列バラバラだけど、備忘録として。 わたしが一番号泣した場面は、安藤サクラがリンちゃんを誘拐してきたときに着ていた洋服を燃やすところ。燃え上がる炎を見つめながら、安藤サクラが虐待されていた子どもを抱きしめて「好きだから殴るなんて嘘。好きだ…

深夜零時

こういう夜は、お酒を飲む。 酒が特別好きなわけでもなければ沢山飲めるわけでもないが、美味しい酒は好きだ。ロックで飲むのがすごく好き。今くらいの時期になってしまえば、ベランダで晩酌もそこそこにいい気分だ。 最近また島本理生を読み返していて、私…

がらんどう

ふたつ並んだ歯ブラシ、色違いのボディタオル、お揃いのスウェット、コンセントに二本ささったままの充電器。 恋人がいないとからっぽだな。私はからっぽになってしまうな。この感覚に陥るのが何度目だか分からない。元々、自分というものを強く持っている方…

ひとり

どこにもいけないな。どこにもいけない。 時折、この感覚に陥る。 私はどこにいっても一人で、どこまでいっても一人で。だけどいつも複数になりたくて。ひとりでいたくなくて。 死にたいって思うのは、ここから消えたいっていみなのか、それとも消滅したいの…